サイトを公開して数ヶ月経つのに、社名で検索しても出てこない。記事を書いても検索結果に一切現れない。
この症状の原因として、意外なほど多いのが「設定ミス」です。SEOの問題でもコンテンツの質の問題でもなく、たった1つのチェックボックスが原因だった、というケースが本当にあります。
しかもこの設定は、制作段階では正しく入れられているものです。公開時に外し忘れただけ。それだけで、どれほど良い記事を書いても検索結果には一切表示されません。
この記事では、その確認方法と直し方を順にご説明します。作業時間は5分程度です。
まず切り分け:載っていないのか、順位が低いのか
「検索に出ない」には2つの状態があり、対処法がまったく違います。
- そもそも登録されていない……設定ミスの可能性。今回のテーマです
- 登録はされているが順位が低い……コンテンツやSEOの課題。別の対策が必要です
切り分けは簡単です。Googleの検索窓に次のように入力してください。
site:あなたのドメイン.com
これは「このサイト内のページだけを表示して」という意味の検索です。
- 1件も表示されない……登録されていません。この記事の内容を確認してください
- ページが表示される……登録はされています。順位の問題なので、別の対策になります
なお、公開したばかりのサイトは単にまだ見つけてもらえていないだけの可能性もあります。公開から2週間程度は様子を見ても構いません。
noindexとは何か
「noindex」は、検索エンジンに対する「このページは検索結果に載せないでください」という指示です。
制作中のサイトは、未完成の状態で検索結果に出てしまうと困ります。そのため制作段階では意図的にこの設定を入れるのが普通です。問題は、公開時に外し忘れることです。
そして厄介なことに、この設定が入っていてもサイトの見た目は完全に正常です。訪問者にも分かりません。誰も気づかないまま、何ヶ月も検索流入がゼロという状態が続きます。
確認すべき3つの場所
noindexが設定されうる場所は複数あります。上から順に確認してください。
場所1:WordPressの設定(最も多い)
まずここを確認してください。圧倒的にこれが原因であることが多いです。
管理画面の 「設定」→「表示設定」 を開きます。ページ下部に次の項目があります。
- ☐ 検索エンジンでの表示
「検索エンジンがサイトをインデックスしないようにする」
ここにチェックが入っていたら、それが原因です。チェックを外して「変更を保存」をクリックしてください。
この1つのチェックボックスが、サイト全体を検索結果から消しています。
場所2:SEOプラグインの設定
SEO SIMPLE PACK、Yoast SEO、All in One SEOなどを使っている場合、プラグイン側にも同様の設定があります。
投稿ページ・固定ページそれぞれに個別の設定があることも多く、「特定のページだけ検索に出ない」という場合は、そのページの編集画面下部にあるSEO設定欄を確認してください。
場所3:robots.txt
サイトの入口に置かれる、検索エンジン向けの案内ファイルです。ブラウザで次のURLを開くと中身が確認できます。
https://あなたのドメイン.com/robots.txt
ここに次の記述があると、サイト全体が拒否されています。
User-agent: *
Disallow: /
最後の / だけで「サイト全体」を意味します。Disallow: /wp-admin/ のように特定のフォルダが指定されている場合は正常なので、慌てないでください。
場所4:ページのソースを直接確認する
ここまでの3箇所を確認しても原因が見つからない場合、テーマやサーバー側で設定されている可能性があります。最終的な確認方法として、ページのソースを直接見る方法があります。
自分のサイトを開いた状態で右クリックし、「ページのソースを表示」を選びます。文字がびっしり表示されて驚くかもしれませんが、読む必要はありません。
Command + F(Windowsは Ctrl + F)で検索窓を開き、「noindex」と入力してください。
- 1件も見つからない……noindexは設定されていません。原因は別にあります
- 見つかった……まだどこかに設定が残っています
この確認方法の利点は、設定場所がどこであれ、最終的な結果が分かることです。プラグインの設定漏れも、テーマ内の記述も、すべてここに現れます。
なお、Site Tuneの無料診断ツールはこの確認を自動で行っています。ソースを見る作業が煩わしい場合は、URLを入れるだけで同じ結果が得られます。
直したあとにやること
設定を直しても、すぐには検索結果に反映されません。Googleが再訪問するのを待つ必要があり、数日から数週間かかることがあります。
これを早めるために、Google Search Consoleから再登録を依頼できます。
- Search Consoleにサイトを登録する(未登録の場合)
- 上部の検索窓に自分のトップページURLを入力する
- 「インデックス登録をリクエスト」をクリックする
- あわせてサイトマップを送信する
Search Consoleは無料で、この種の問題を早期に発見する手段としても非常に有効です。まだ登録していない場合は、これを機に設定しておくことを強くおすすめします。
特定のページだけ出てこない場合
サイト全体は検索に出ているのに、ある記事だけ表示されないというケースもあります。この場合、原因は別のところにあります。
- そのページだけ個別にnoindexが設定されている……SEOプラグインの設定欄を、該当ページの編集画面で確認してください
- 公開されていない……「下書き」「非公開」「パスワード保護」になっていないか確認します
- 単純にまだ登録されていない……新しい記事は反映まで数日から数週間かかります
また、カテゴリーページやタグページについては、あえてnoindexにしておくのが適切な場合もあります。内容が薄いページが大量に検索結果に並ぶと、サイト全体の評価を下げることがあるためです。
つまり、noindexは「常に悪」ではありません。意図して設定しているかどうかが問題なのです。
定期的に確認する習慣を
noindexの設定ミスは、公開直後だけでなく、リニューアルやテスト環境の作業後にも発生します。一度確認して終わりではなく、定期的にチェックしておきたい項目です。
Site Tuneの無料診断ツールでは、この設定をmetaタグ・robots.txtの両面から自動で確認しています。月に一度URLを入れて確認するだけで、この種の事故は防げます。
ほかにも確認しておきたい項目についてはWordPressの保守とは?やらないと起きる7つのリスクで解説しています。
まとめ
検索に出ない原因の中で、noindexの設定ミスは最も気づきにくく、そして最も簡単に直せるものです。
まずは「設定」→「表示設定」を開いて、チェックボックスを確認してみてください。もしチェックが入っていたら、外すだけで状況が変わります。

